第6回「霧ヶ峰・山の會」のご案内

この夏は、霧ヶ峰も異常な暑さ に 見舞われました。例年になく高温の日が続き、雨は少
なく、沢の流れも細くなってしまいました。
さて、「霧ヶ峰・山の會」は、 5 回を重ねたのを機に、新しく 3 人を実行委員会に迎えま
した。そして私たちは、小規模ながら、志高く、愉快で濃密な集いを目指す「山の會」発
足の原点を再確認しました。山(自然)に親しみ、登山にかかわる文化を学び、音楽・絵画・
図書・味覚を愉しみながら、霧ヶ峰好き同士の交流を深める欲張りを続けます。
第 6 回目は、当初からの実行委員中 2 人か らの発信(レクチュア )を軸に組み立てました。
初めてワンデルング中に「 スイス ヨーデルの草原コンサート」も開催します。ご参会を待
っています 。
                   記

1.名称 復活第6回「霧ヶ峰・山の會」
2.日程 2010 年 10 月 22 日 (金)~ 24 日(日)
3.場所 信州 霧ヶ峰沢渡 ヒュッテ ジャヴェル
4.講師 布川欣一 (登山史研究家)
金子弘吉 (山旅山書愛好家)
5.主催 「霧ヶ峰・山の會」実行委員会
布川欣一(埼玉県) 金子弘吉(諏訪市) 高橋保夫 (諏訪市)
岡田汪(東京都) 沢田裕広 (神奈川県) 川上嘉彦 (大阪府)
6.後援 諏訪市教育委員会 (株)長野日報社 (財)八十二文化財団
     信濃毎日新聞社 長野朝日放送(株) 長野県霧ヶ峰自然保護センター
     (一部を除いて依頼中)
7.プログラム

午前/午後
第 1 日
10/ 22
(金)
15:00~ 受付
16:00
開会ミーティング
19:30~ 21:30
レクチュア
布川欣一氏(登山史研究家)
「近代登山と信仰登拝」
第 2 日
10/ 23
(土)
9:00~ワンデルンク (リーダー 高橋保夫)
・八島ヶ原湿原~鷲ヶ峰~鎌ヶ池~男女倉山
~ジャヴェルの丘
・スイスヨーデルの草原コンサート
(予定・雨天屋内)
スイスアンサンブル エンツィアン 伊藤啓子氏
19:30~ レクチュア
金子弘吉氏(山旅山書愛好家)
「諏訪の産業史」
「ある自然保護活動のかたち」
21:00~
参加者全員による大放談会
第3日
10/ 24
(日)
8:30~フリーワンデルンク (リーダー 布川欣一)
( 霧ヶ峰自然保護センター訪問 他)
12:00~
特製信州そば賞味
解散ミーティング

8.関連行事

① 絵画展
「水彩画 山の風景」 中村好至惠氏
② 山岳書頒布会
古書、新刊書などの頒布会開催。平凡社・慶林堂・茗渓堂
③ コンサート
「スイスヨーデルの草原コンサート」
スイスアンサンブル エンツィアン 伊藤啓子氏
④ そば処
「小坂」

9.参加定員
  25 名(自力で 2~ 4 時間、山道を歩ける健康な方)
10.参加費用
  ¥25000‐( 2 泊 3 日、 6 食付の宿泊費、傷害保険料を含む。交通費は自弁)
  (一食弁当 一食信州そば )
  途中参会、並びに中途退会は 1 泊につき、¥1000‐追加されます。
11.連絡・問い合わせ
  「霧ヶ峰・山の會」実行委員会事務局
  〒 392-0008 諏訪市霧ヶ峰沢渡り ヒュッテ ジャヴェル 
  ℡0266‐58‐5205
12.付記
 ① 5回終了を機に、それまでの内容をまとめた冊子を用意します。
 ② 参会者の皆さまに終了証を呈します。
 ③ 洗面具・寝間着は各自ご用意ください。

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         「霧ヶ峰・山の會」の起源

1935 年(昭和 10 年)の夏、霧ヶ峰で 5 泊 6 日におよぶ「山の會」が開催されました。
岡茂雄の梓書房が発行する雑誌「山」が主催し、長尾宏也の経営する「ヒュッテ 霧ヶ峰」
が会場でした。
登山家の木暮理太郎・民俗学の柳田國男・植物学の武田久吉・中央気象台長の藤原咲平を 講
師に迎え、(辻村太郎も予定したが欠席)尾崎喜八・中西悟堂・松方三郎・村井米子・小林秀
雄・深田久弥・北畠八穂・大岡昇平・青山二郎・中村光夫・飯塚浩二・石黒忠篤ら多士済々が
聴講していました。
なお、このたび会場とする「ヒュッテ ジャヴェル」は霧ヶ峰を深く愛し、 35 年「山の會」
で、「山と芸術」を講じた詩人尾崎喜八が命名し、親しんだ山小屋です。
この「山の會」復活については、岡・ 長尾両氏のご遺族からもご賛同をいただき、復活第 1
回の集いに参会くださいました。
(注) 本文中の「ヒュッテ 霧ヶ峰」は 1936 年 12 月焼失しました。現存同名の施設は別の
ものです。

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